腰痛箇所が腸骨より上か下か。腸骨より下の腰痛は慢性化して治りにくい

腰のマッサージ

「腰」というのはどこのことですか?

そんな質問をしてみれば、人によって指す場所はまちまちになります。

解剖学的には腰椎周辺の背部のことを指すので、肋骨(あばら骨)の下から腸骨(盤)の上までの五センチから10センチの範囲ということになります。

 

そう書くと、自分の痛みは腰痛に含まれないのかと悩む方もいるかもしれませんが、細かく気にする必要はありません。

腰のあたりから足の指の先まで、「下半身の痛みはすべて腰痛」と考えてもらつても問題はありません。痛みにしても、「痛み、しびれ、冷え、つつばり、重い、だるい、むくみ、ふるえ」と、症状を問わずに、腰痛として治すことができます。

 

痛みなどの症状が腸骨より上にあるか、下にあるかの違いでも、腰痛のタイプは分けられます。

腸骨より上の場合は、一般的な筋肉痛といえるもので、無理をしなければ三日から一週間ほど安静にしていれば痛みが消えることが多いはずです。

 

麻酔を使うと患部の筋肉を壊して固めてしまうと書きましたが、痛み止めの薬を飲んだり湿布を貼ることでも、筋肉の異常は慢性化します。そうやって痛みをごまかしながら無理をすることで、筋肉の線維はぶちぶちと切れていってしまうからです。

 

痛みが慢性化していないときはもちろん、慢性化していたとしても、緩消法で治すことはできますが(慢性化していれば治療に時間は要するようになります)、筋肉痛を慢性化させずに治す基本が休むことにあるのは間違いありません。

慢性化させないためにも、反発性の高いマットレスなどで十分な休息を取ることが大切です。

(マットレスの選び方については、こちらの腰痛に良いマットレスカタログ参照のこと)

 

一方、腸骨より下に痛みがある場合、大抵の病院では原因を特定できないことが多いと思います。この腰痛は、腰の筋肉が硬くなることにより腰から足先までの血行不良が

出て起こっています。

 

痛い場所で特定される「異常のある箇所」

臀部が痛い、ヒザが痛いなどと、人によって、つらい場所は違ってきますが「ここが痛い場合には腰の中のどの部分の筋肉に異常が起きているか」は特定できます。

臀部やヒザが痛いという場合も、その原因は腰の筋肉にあります。

 

なぜかといえば、腰には、足先までつながる血管や神経が通っているためです。下半身の痛みのすべてを腰痛と考えてもいいというのはそのためです。

たとえば臀部が痛い場合は、中心となる腰椎から七センチ外、背中から六センチ内側の筋肉の緊張が原因となります。

 太モモの外側や後ろ側が痛い場合は、中心となる腰椎から11センチ外、背中から9センチ内側の筋肉の緊張が原因です。

 

ヒザが痛い場合は、中心となる腰椎から10センチ外、背中から四センチ内側の筋肉の緊張が原因。ふくらはぎが痛い場合は、中心となる腰椎から5センチ外、背中から5センチ内側の筋肉の緊張が原因となります。

また、「動脈」が圧迫された場合は血行不良のために、痛み、しびれ、冷え、つっぱりが起き、「静脈」が圧迫された場合は血管内に老廃物が滞り、痛み、だるさ、むくみ、ふるえが起きます。

 

「神経」が圧迫された場合は運動信号が送れなくなり、間欠跛行が起こることもあります。間欠跛行とは、歩いているときに痛みやしびれなどが出てきて、少し休めばまた歩けるようになる症状です。

さらにいえば、特定の筋肉に異常があると、偏頭痛が起きたり突発性難聴が起きるということもわかっています。

原因を取り除くかたちで、腰痛はもちろん、そうした病気の治療までができるようになったのです。

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